今では多くの人が飲料水として利用している「ミネラルウォーター」や「天然水」。
ウォーターサーバーなどの普及によって、より簡単でお値打ちに天然水が手に入るようになりました。
ところで、天然水とミネラルウォーターの定義というものをご存じでしょうか？
じつは天然水とミネラルウォーターの定義には違いがあり、厳密には同じものではありません。
そこで今回は、天然水とミネラルウォーターの違いについて解説します。
天然水とは？
実は、普段私たちが目にしている水（飲料水）には様々な種類があります。
基本的に水は大きく4種類に分類することができます。
ナチュラルウォーター、ナチュラルミネラルウォーター、ミネラルウォーター、ボトルドウォーターです。
この中で天然水というのは、「ナチュラルミネラルウォーター」に分類されるもののことを言います。
つまり、ミネラルウォーターは厳密には天然水ではないということです。
ミネラルウォーターとは？
そもそもミネラルウォーターとはどのような水のことを意味するのでしょうか？
結論から言ってしまうと、厳密には「天然水」≠「ミネラルウォーター」です。
つまり、天然水とミネラルウォーターは別物です。
ミネラルウォーターは、ミネラルを含んでいる水の総称です。
ミネラルを含んでいればミネラルウォーターであり、商品（ミネラルウォーター）の製造工程の中で人工的にミネラルを添加をしても、ミネラルウォーターと称することが可能です。
天然水とは異なり、採水する原水に指定はないため、天然や自然のミネラルを含んでいるかというと、必ずしもそうではありません。
ミネラルを摂取するという意味では、確かにミネラルウォーターは適しているのかもしれませんが、天然のナチュラルな成分を含んでいるというわけではないことに注意が必要です。
天然水・ナチュラルミネラルウォーターとは？
では、天然水（ナチュラルミネラルウォーター）とはどのような水なのでしょうか？
ナチュラルミネラルウォーターはその名の通り、「ナチュラル（自然・天然）」で「ミネラル（微量元素）」を含んだ水のことです。
ナチュラルウォーターというのが天然や自然の水源から採水された水のことを意味しており、ミネラルウォーターというのが、栄養分であるミネラルを豊富に含んだ水のことを意味します。
天然水であるナチュラルミネラルウォーターは、特定の水源（天然の水源）から採水されている地下水であるという点ではナチュラルウォーターと変わりません。
しかし、ただのナチュラルウォーターとは違い、地下で滞留・移動する過程でミネラルが豊富に溶解した水です。
つまり、自然の恵みがたっぷりと含まれており、天然の栄養成分が含有されている水がナチュラルミネラルウォーターであると言えます。
そのため、天然水と呼ばれている水は、基本的なミネラルウォーターとは異なり、「より自然の恵や天然の栄養素」を多く含んだ飲料水である、というイメージを持っておくとよいでしょう。
実際に、天然水は何十年もかけて土壌によってろ過されたお水を、最低限の濾過・沈殿・加熱殺菌処理だけを行って、自然そのものの状態を保った状態で製造されます。
高い品質管理設備が必要となるため、手間暇がかかる分、どうしてもコストが高くなりがちなのですが、その分、天然の栄養素にこだわって製造されており、「水」そのものの品質や栄養分としては最高クラスの飲料水であるといえるでしょう。
天然水のメリットとは？
なんといっても天然水の特徴は「自然の成分が含まれている」というところでしょう。
天然の成分を使ったオーガニックな商品が注目を集めていますが、天然水にも同様です。
原水に含まれる栄養素だけではなく、地表から長い年月をかけて浸透した栄養素、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中のミネラル成分がゆっくりと浸透して蓄積された栄養成分など、私たち人間だけではなく、生物が必要とするナチュラルな栄養素をたっぷりと含んでいるのが天然水です。
特にオーガニックな食事や商品にこだわっている人や、よりナチュラルなもの、人工的な処理がなされていないものを使用したいという人は、天然水を選択するのがおすすめです。
ということで今回は、ミネラルウォーターと天然水の違いを解説しました。
天然水は自然の栄養分を豊富に含んだ飲料水です。
ぜひ日常生活に取り入れ、健康的な体を作りましょう。
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