うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態です。
現在、世界中では多くの人がうつ病に苦しんでいます。
もちろん、うつ病だけではなく、様々な心の病気によって日常生活に大きな支障が出ている人たちがたくさんいます。
そこで今回は、「うつ病と栄養」、「うつ病と水分補給」というテーマに関して紹介していきます。
うつ病とはどんな病気？
うつ病は、気分障害の一つです。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れます。
様々な症状が出現することによって、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。
うつ病診断時のポイントのひとつとして、日常生活に大きな支障が生じているという点が重要です。
例えば、気分が落ち込んでいたり、やる気が出なかったり、イライラしたりなど、なにかネガティブな感情を感じる事自体は病気ではありません。
そのため、最近ずっと落ち込んでいると感じていたとしても、「自分はうつ病なのではないか？」と過度な不安を感じる必要はありません。
一方、仕事に行けなくなってしまったとか、家事が手につかなくなってしまったとか、車の運転が出来なくなってしまったなど、生活の変化が生じている場合には、ひとりで悩まず、すぐに専門家に相談することが大切です。
うつ病には栄養補給が重要
近年、うつ病の患者数は増え続けており、うつ病に関する様々な研究が行われています。
その結果、うつ病や“心の病気”のメカニズムや治療法が徐々に明らかとなってきました。
研究成果の一つして、「うつ病になりやすい人は特定の栄養素が不足している可能性がある」という報告があります。
特に、ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、必須アミノ酸のトリプトファン、メチオニン、チロシン。魚油に含まれEPA（エイコサペンタエン酸）DHA（ドコサヘキサエン酸）鉄分、亜鉛などのミネラルが不足している傾向があることが分かっています。
そのため、うつ病や抑うつ傾向、気分の落ち込みなどを防ぐためには、これらの栄養をしっかりと補給してあげることが大切となります。
とはいえ、食べ過ぎには普段以上に注意が必要です。
うつ病や気分障害などを患っているときには、こころが弱なっているため、過食や拒食など、こころの病気が元となる、さまざまな栄養障害を合併してしまう可能性があります。
このように、うつ病などの“心の病気”にも、十分な栄養補給が重要となります。
うつ病と天然水（水分補給）の関係は？
では次に、うつ病と水分補給の関係についてみていきましょう。
人間の体の60%程度は水分で構成されているといわれるように、人間にとって「水」は非常に重要なもののひとつです。
体内の水分が不足することで、さまざまな病気の原因となるだけではなく、精神面にも大きな影響を及ぼす事が分かっています。
脳内の神経伝達物質であるセロトニン、トリプトファン、必須アミノ酸の生成と新陳代謝には水分が重要な働きをしており、体内の水分が不足すると、これらの脳内物質の生成や代謝が上手く行われない可能性があります。
それだけではなく、脱水状態というのは全身に大きなストレスを与える原因となりますので、長時間脱水状態が続くことで、体が疲弊し、自然とそのストレスは心にも悪影響を与えることになります。
また水分不足は、脳内でエネルギーが生成されるのを妨げることも知られています。
恐怖感や心配不安感などのストレスや情緒障害などが、脳細胞内の水分不足の結果として起こることもあります。
このように、こころとからだ、栄養と水（水分）はそれぞれが密接に関係しており、どれか一つでもバランスを崩してしまうと、全身の健康に悪影響が出現する可能性があるのです。
天然水が持つ栄養素とは？
水分補給をする際には、天然水やミネラルウォーターとよばれる飲料水を利用することがおすすめです。
天然水やミネラルウォーターには、一般的な水道水にはない栄養素が含まれています。
特にミネラル（微量元素）とよばれる栄養素が豊富に含まれており、このミネラルは全身の細胞を健康的に維持する働きをしています。
そのため、水分補給にミネラルウォーターを利用することで、水分を補給しながら、日々不足しがちな栄養素をしっかりと補うことが可能になります。
今回は、うつ病や心の病気と栄養素、そして水分補給の関係性を紹介しました。
心の病気も体の病気も、根本的には体の不調であることには変わりありません。
水分で補給できる栄養素を見直すことで、心も体もより健康に保ちましょう。
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