喉が渇いているわけではなく、おなかがはっている(おなかが膨れている)にもかかわらず、口が渇く、唾液が出ない、上下の唇がくっつくなどといった症状はありませんか?
このような、唾液が出ない、唾液が出にくいといった症状の時には、かくれ脱水の可能性があり、かくれ脱水を改善するためには、十分な水分補給が必要です。
かくれ脱水を放置することで、深刻な脱水症状を呈する危険性もあるため、喉が渇いていなくても、早めの水分補給を行いましょう。
そこで今回は、かくれ脱水や唾液分泌などの基本を紹介しながら、かくれ脱水の改善方法を解説します。
脱水症状の基本
脱水症状(脱水症)とは、体内の水分が足りない状態のことをいいます。
何らかの原因によって体内の水分が減り、脱水症状になると、口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどの症状が出現します。
それだけではなく、皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱などが出現する場合もあります。
重症化すると意識障害、血圧低下、頻脈などがおこることもあります。
このように、人間にとって水分は非常に重要なものであり、脱水状態が続くことで、場合によっては命にも危険が及ぶ可能性すらあるのです。
【かくれ脱水】唾液が出ないのも脱水症状の症状?
先にも述べたように、脱水症状の典型的な症状としては、口の渇きや体のだるさ、立ちくらみなどの症状が出現します。
このような症状が発現すれば、「なんか体がおかしいな」と自分自身で脱水症状を自覚することが出来ます。
しかし、場合によっては、自覚症状が乏しいまま脱水状態が続くことがあります。
このような状態を「かくれ脱水」とよびます。
自分でも気づかないうちに体の水分が減り、脱水症一歩手前になるのが「かくれ脱水」です。
めまいやふらつきなど、脱水症状を認識できるような症状が出現しないため、発見が遅れ、気が付いた時には重度の脱水状態になってしまう可能性があります。
たとえば、唾液の分泌が少なく、唇や舌が乾いているような状態は、かくれ脱水の可能性があります。
このような場合には、たとえ喉が渇いていなくても、水分を摂取することが大切です。
また、唾液には口の中を保護する働きがあるため、唾液分泌が低下しているときは、口の中の細菌が体内に侵入しやすい状態になっているといえます。
口や唇を湿らせるだけでも効果がありますので、水を飲めないという人も、意識的に口腔内を湿らせるようにしましょう。
唾液の役割とは?
ここからは、唾液の働きや唾液の役割について解説します。
唾液には様々な働きがあり、食べ物を食べやすくするだけでなく、口を通して外部から入ってくる細菌などから体を守るための、免疫機能という重要な働きも持っています。
食べ物や栄養素を分解して消化を助けたり、口の中の食べカスを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防いだり、唾液が口の中の粘膜全体を覆って保湿・保護するなど、唾液は直接的かつ間接的に人間の体を守っている非常に大切な存在です。
唾液を増やすためには?
そんな唾液の分泌を増やすためには、とにかく水分補給が必要です。
体の水分が足りていない状態では、どのような取り組みをしても唾液の分泌は増えません。
また、唾液は運動や刺激によっても分泌量が増えることが分かっています。
話す・歌う・笑うなど日常的に口を動かすことは、もっとも手軽なトレーニングであり、健康的に生きる上では欠かせないことです。
家族や友人と楽しく会話をすることは、唾液分泌を増やして、免疫力を上げるためのコツです。
かくれ脱水には天然水を
唾液が出ない、唾液が出にくいといった症状の時には、かくれ脱水の可能性があり、かくれ脱水を改善するためには、十分な水分補給が必要です。
特に、かくれ脱水の状態の時には、水分だけではなく、ビタミンやミネラル(微量元素)などの栄養素も不足している可能性が高いです。
ビタミンやミネラルは、心身の健康を支える上で非常に重要な栄養素であり、これらが不足していては、健康的な体を手に入れることは難しいでしょう。
そのため、かくれ脱水を改善するためには、単純な水分だけではなく、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んだ水を飲むことが重要です。
天然水やミネラルウォーターなどの飲料水は、その名の通り、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。
ミネラルウォーターには通常の水道水などには含まれていないような栄養素を含んであり、水分補給だけではなく、不足しがちなミネラルの補給にも効果的です。
唾液が出ないという時には、かくれ脱水を疑い、早めに天然水を飲むなどの適切な対応を行いましょう。
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