微量元素のひとつであるシリカ(ケイ素)が、健康や美容に良いということで注目の的になっています。
微量元素はビタミンなどと並んで人間にとって重要な栄養素です。今回はそんなシリカに期待されている効果のうち、生活習慣病などの健康面に対する影響を紹介していきます。
【シリカの基本】そもそもシリカってなに?
シリカは、人間が必要とする栄養の中でも、微量元素とよばれるカテゴリーに分類される栄養素です。
元素名でケイ素とよばれることもあるため、高校の化学などで習った記憶があるという人も多いのではないでしょうか。
実はこのシリカ(ケイ素)は、人間の皮膚や髪、爪や骨、血管壁などの細胞に多く分布している事が分かっています。
さらにシリカは、各細胞の栄養源となり、コラーゲンなどの生成に関与しています。
つまり、シリカは丈夫な細胞を作り上げるための重要な役割を担っているということです。
生活習慣病の基本を知ろう!
今回はそんなシリカと生活習慣病との関連を紹介していきますが、その前に、まずは、「生活習慣病とはなにか」ということを解説します。
生活習慣病とは、読んで字のごとく、生活習慣に関連して発症する病気の事です。
高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などは、食事や運動、睡眠などの基本的な生活習慣が大きな影響を与える病気です。
全く運動をせずに、脂っこい物や甘いものを食べ、毎日アルコールを飲んでタバコを吸っていれば、誰だって不健康になることは明白です。
ここまで不規則な生活をしていないとしても、食生活や飲酒、運動習慣などが乱れていると、高血圧や糖尿病などが発症しやすくなります。
生活習慣病の何が怖いのか?
生活習慣病の恐ろしいところは、「自覚症状が乏しい」ところです。
多少高血圧や高血糖になったからといって、日常生活に支障が出るわけではありません。
いつものように仕事に行って、いつものようにおいしくご飯を食べることができます。
人によっては、「アルコールを飲んだ方が調子が良い」と感じる人もいるでしょう。
しかし、体の見えない部分である血管(特に血管の壁)は、日に日にダメージを受けていきます。
血圧が高くなることで血管へのプレッシャー(刺激)が強くなり、血糖値が高くなることで、血液中の糖分が血管壁を傷つけます。
コレステロールが高い人は、血液がドロドロになり、血管の壁に“脂肪分”が貯まりやすくなります。
自覚がないうちにこの病状は進行し、最終的には、脳卒中や心筋梗塞などの致死的な病気となって表面化します。
これが生活習慣病の恐ろしさです。
シリカで健康的な血管を構築せよ!
残念ながら、シリカを摂取したからといって血糖値が下がる訳ではなく、血圧が下がる訳ではありません。しかし、シリカによって「血管壁を丈夫にする」ことができます。
先にも述べたように、シリカは血管の壁を構成している細胞の栄養となります。
シリカをたっぷりと摂取することで、強くしなやかな血管を手に入れることができるでしょう。
そのため、シリカを摂取したからといって、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を直接的に予防することはできませんが、「生活習慣病に伴う血管へのダメージ」を軽減する可能性が大いにあります。
血管へのダメージを減らすことは、血圧を下げること以上に重要であり、血流を改善することができれば、全身の臓器に十分な酸素や栄養を送り届けることができるようになるため、生活習慣病だけではなく、多くの病気に対して良い影響を与える可能性が考えられます。
シリカは毎日継続して摂取するのがポイント!
繰り返しますが、シリカを飲んだからといってすぐに血圧が下がる訳ではありません。
しかし、シリカを長期的に毎日摂取する習慣を作ることで、自分でも気付かないうちに丈夫な血管を作り上げることが期待できます。
生活習慣病との戦いのポイントは、長期間継続して「良い生活習慣」を続けることです。
ストレスのない生活を心がけ、運動をし、シリカを始めとした十分な栄養素を摂取できる食生活を継続しましょう。
1ヶ月、半年、1年と続けることは健康な体を手に入れることに繋がるかもしれません。
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