体の調子を整えるためには、糖質やタンパク質、脂質などの三大栄養素だけではなく、ビタミンとミネラルを含んだ五大栄養素をバランスよく摂取する必要があります。
ミネラルは微量元素とも呼ばれる栄養素であり、ごく微量でありながら生体内で重要な働きをしています。
しかし、私たち人間は体内でミネラルを合成することはできないため、食事やサプリメント、酵素や青汁などを使って、効率的に摂取しなければいけません。
そこで今回は、不足しがちなミネラルをたっぷりと含んだ食品を紹介します。
不足しがちなミネラルとは？
ビタミンにビタミンCやビタミンDなど、さまざまな種類があるように、人間が必要とするミネラルにもたくさんの種類があります。
鉄やナトリウムなど、誰でも聞いたことがあるよなものから、マンガンやモリブデンとよばれるようなものまで、20種類以上のミネラルが存在し、そのどれもが私たち人間にとって重要な役割をしています。
だからといって大量に摂取すれば健康に良いということではなく、過剰に摂取することで、「過剰症」とよばれるような、体調不良や病気の原因となることがあります。
たとえば、ナトリウムは人体の水分量を調節する重要なミネラルなのですが、過剰に摂取することで高血圧の原因となります。
食塩の摂り過ぎで高血圧になるというのは、食塩（塩）にはナトリウムがたっぷりと含まれているのが理由です。
このように、ミネラルには適正な量があるため、全てのミネラルを大量に摂取するのではなく、「不足しがちなミネラル」を集中的に補ってあげることが重要です。
不足しがちなミネラル4選
今回は、通常の食生活だけでは不足しがちなミネラルである、「鉄・カルシウム・カリウム・亜鉛」について解説し、それらを豊富に含む食品を紹介していきます。
鉄を多く含む食品は？
鉄は、血液を造る（造血）ための重要な成分であるだけではなく、血液中ではヘモグロビンという形に姿を変えて、体中に酸素を送り届ける働きをしています。
そのため、鉄が不足することで、貧血などの症状が出現する可能性があり、めまいやふらつきなどの原因となります。
そんな鉄は、肉や魚、そのなかでも特にレバーなどの食品に多く含まれていることが分かっています。
また、鉄分は動物性タンパク質やビタミンCを一緒に摂ることで吸収が良くなることが知られているため、肉や魚から鉄分を補給するか、ビタミンCが豊富なピーマンやブロッコリーなどの野菜と一緒に鉄分が豊富な食品を摂ることがおすすめといえるでしょう。
サプリメントなどで鉄分を補う際にも、一緒にビタミンCを摂取するのが効果的です。
カルシウムを多く含む食品
カルシウムは骨や骨格を造るための重要なミネラルです。
骨だけではなく歯を丈夫にするためにも、カルシウムハとても重要です。
そんなカルシウムは、小魚や乳製品（牛乳やチーズ）に多く含まれています。
また、大豆製品もカルシウムが豊富なため、おすすめです。
注意点として、カルシウムはビタミンDが不足すると吸収効率が落ちてしまうため、カルシウムを摂取する時には、魚介類やきのこ類に多く含まれるビタミンＤを一緒に摂取すると良いでしょう。
カリウムを多く含む食品
カリウムは体内の水分をコントロールするための重要なはたらきを持つミネラルです
また、カリウムは心臓の動きとも連動しており、極端なカリウム不足は不整脈などの重大な心疾患の原因となります。
そんなカリウムは、海藻類や野菜類、果物類、豆類などに多く含まれています。
また、乾燥したまま食べるドライトマトやドライフルーツなどにもカリウムが豊富に含まれています。
亜鉛を多く含む食品
亜鉛は生体内で様々な酵素を作る働きをしています。
酵素とは、体内で起こっている複雑な化学反応を支える重要な物質であるため、そんな酵素を生み出す亜鉛の働きは大切です。
亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎などが引き起こされることが知られており、日常的に亜鉛が不足しないように心がけておく必要があります。
亜鉛が豊富に含まれる代表的な食品には、牡蠣や肉類、ナッツ類、海藻類などがあり、特に牡蠣は亜鉛を大量に含んでいます。
カシューナッツやアーモンドなどもおすすめです。
特に、ダイエット中などでミネラルが不足しがちな人は、サプリメントなどでしっかりと補ってあげましょう。
ミネラルを豊富に含んだ食品をみつけましょう
人間にとって重要なミネラルは非常に多く、そのすべてを食事から摂取することは難しいです。
亜鉛を牡蠣で補って、カルシウムをチーズで補給して、鉄分はレバーで・・・なんて複雑なことはできません。
だからこそ、バランスのとれた食事を基本としながら、不足している分のミネラルをサプリメントなどでサポートするというのが良いでしょう。
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