ここ数年、夏場になると連日の猛暑が当たり前となっていますね。
十数年前までは、気温30度でも猛烈な暑さだったのが、今では30度ならむしろ過ごしやすい気温ですよね。
気温の増加とともに脱水症状で病院に搬送される患者数も増加しており、脱水症状によって命を落としてしまう人もいるほどです。
そこで今回は、おすすめの脱水症状予防方法を紹介します。
そもそも脱水症状とは?
まずは脱水症状について改めて理解を深めておきましょう。
脱水症状を文字通り「水分が失われてしまっている状態」だと思っている方は注意が必要です。
脱水症状とは水分が失われているだけではなく、「人間の体液が失われてしまっている状態」です。
人間の体液には水分以外にも塩分や糖分、微量元素(ミネラル)など、様々な物質が含まれています。
そのため、脱水症状になっている人にたいして、純粋な水(水分)のみを与えるという方法は間違っています。(状況にもよります)
実際に脱水症状で病院に搬送された場合には、塩分や糖分、ミネラルやビタミンなどを豊富に含んだ点滴が投与されます。
つまり、脱水症状とは「体の水分が失われた状態」ではなく、「体の体液が失われている状態」と理解するとよいでしょう。
脱水症状の予防方法にはどんなものがある?
ではここからは、脱水症状の予防方法を解説していきます。
天然水による水分補給
まずはなんといっても水分補給が第一です。
脱水症状の状態では、水分だけではなく体内のミネラル成分が多く失われているため、ミネラルが豊富な天然水で水分補給をするとよいでしょう。
ミネラルウォーターがなければ水道水でもよいですが、体を冷やす効果も期待できるため、良く冷えた天然水で水分補給をするのがおすすめです。
塩分タブレットによる塩分の補給
天然水で水分を補給すると同時に、塩分タブレットなどを用いて塩分を補給しましょう。
タブレットがなければ塩をひとつまみなめるだけでも効果的です。
梅干しなどが冷蔵庫に入っている人は食べるとよいでしょう。
必ず水分だけではなく塩分を補給するようにしましょう。
しかし、日常的に大量の塩分を摂取するのは高血圧などのリスクを上昇させることになります。
そのため、「汗をかいた時」、「長い時間湯船に入るとき」、「日中外で作業する必要があるとき」などに限定して塩分補給による予防を検討してください。
全身の健康状態によっておすすめできる塩分量が異なるため、猛暑の前に一度かかりつけ医に相談してみてください。
特に高血圧の人は塩分摂取量に注意です。
スポーツドリンクによる水分補給
スポーツドリンクによる水分補給にも注意が必要です。
脱水症状の前兆(めまいやふらつき、動機や大量の発汗など)がある時には、迷わずスポーツドリンクを飲む必要がありますが、エアコンの効いた涼しい室内で過ごしているだけの人が、日常的にスポーツドリンクを飲んでいると、糖分が過剰になって「夏太り」の原因となる可能性があります。
脱水症状の予防と治療はコンセプトが異なるため、日常的な予防時には「天然水+塩分タブレット」、激しい運動の後や脱水症状の治療時には「スポーツドリンク」、というように、普段使いと発汗時を分けておくとよいでしょう。
涼しい室内での作業(暮らし)がメインの人が、脱水症状予防のために毎日大量のスポーツドリンクを飲むことはあまりおすすめできません。
自分の生活スタイルに合わせた水分補給を心がけましょう。
体の冷却や安静
脱水症状の予防には、水分補給だけではなく体の冷却も効果的です。
首筋やわきの下、内股の間など、太い血管が集まっている場所を集中的に冷却することで、一気に体温を下げることができます。
少しでも頭がぼーっとする時には迷わず冷却シートなどを使うようにすると、深刻な脱水症状を未然に防ぐことができるでしょう。
夏場の外出時には冷却シートを持ち歩くのもおすすめです。
天然水+塩分での予防がおすすめ
脱水症状は命の危険もある重大な症状です。
しかし、脱水症状の予防のためとはいえ、毎日塩分や糖分が大量に含まれている清涼飲料水を飲んでいると、血糖値や血圧に影響が出る可能性があります。
だからこそ、日常的な水分補給は天然水で行いながら、活動量や発汗量に応じてスポーツドリンクを使用するのがおすすめです。
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