多くの人が抱えているむくみ問題。特に女性ならば、1日が終盤に差し掛かった頃の手足のむくみや、お酒を飲んだときの顔のむくみなどを気にすることがあるのではないでしょうか。
後から写真を見た時に、本当はこんなはずではないのに…とショックを受けたこともあるかもしれません。
そんなむくみを、天然水で改善できるというのです。
それは本当でしょうか?その根拠や真相に迫ります。
むくみの原因
むくみの解消方法と聞くと、どのような方法が思い浮かびますか?
水分が多いことが原因だから、水は控えようとする人もいるかもしれません。
しかしそれは逆効果である可能性もあります。正しい原因と対処法を知っておきましょう。
むくみとは、血液や細胞組織の液体が、細胞外に漏れ出ている”細胞外浮腫(ふしゅ)”のことをいいます。
人間の体内にある水分は、細胞の中と外を出入りしています。その移動を司っているのが、ナトリウムイオンとカリウムイオンです。
基本的に、細胞の外はナトリウムイオンの濃度が高くカリウムイオンの濃度が低く保たれています。反対に細胞の中は、カリウムイオンの濃度が高く、ナトリウムイオンの濃度は低く保たれています。
この2つのイオンが均等に働き合うことで、細胞内外の水分量が保たれています。
しかし、なんらかの理由で細胞外のナトリウムイオンが過剰に増えると、拮抗性が保たれずに、細胞内から水分が外に移動していきます。
このように、細胞外の水分が過剰になった状態をむくみといいます。
なんらかの理由でナトリウムイオンが増えると、と申し上げましたが、その原因の多くは塩分の過剰摂取です。
ナトリウムイオンは主に塩分として摂取するものですので、塩分の多い食事を摂ると細胞外のナトリウムイオン濃度が高まり、むくみが発生しやすくなるという仕組みです。
天然水にも含まれるカリウム
では、むくみを予防・改善するにはどうすれば良いのでしょうか。
答えはシンプルで、ナトリウムイオンが増えた分、カリウムイオンの摂取を増やせばいいのです。
体内のカリウムイオン濃度を上昇させると、ナトリウムイオン濃度は低くなります。そしてバランスが再び保たれると、むくみの原因であった過剰な水分は、尿や汗などとなって体外に排出され、正常な水分量に戻ります。
ではどのようにしてカリウムを摂取すれば良いのでしょうか。
カリウムを含む食材や飲料はいくつもありますが、1番手軽で効率的なのが、天然水です。
天然水とはいっても、多くの種類があります。ここでおすすめする天然水は、ミネラル成分が豊富に含まれている、硬水です。
しかし注意すべきなのは、カリウムが多く含まれている硬水には、ナトリウムも含まれている可能性が高いということです。
むくみ解消のために天然水を飲んでカリウムを摂取することは効果的ですが、天然水だけでは必ずしもバランスを正常に保てるとは限らないということは念頭においておきましょう。
カリウムが多く含まれる食材としては、バナナやアボカド、ほうれん草などが挙げられます。これらの食材を天然水と同時に取り入れることで、より効率よくカリウムを摂取すると良いでしょう。
むくみを改善・予防する天然水の飲み方
いくらむくみ解消に天然水が効果的とはいえ、一度に大量の天然水を飲んでは、体内の水分量が急増しますので、かえってむくみの原因となる可能性があります。
ただむやみに飲むのではなく、飲み方にも気をつけるとさらに効果が期待できます。
まずは、一度に飲む量はコップ一杯程度に留め、摂取回数を増やすことでゆっくり飲むのがおすすめです。
睡眠前の水分補給にも注意が必要です。睡眠中は内臓の機能が低下しているため、水分を排出させる腎臓の機能も低下しています。そのため、寝る直前に大量の水を飲むとむくみの原因となります。
しかし、睡眠中は私たちが思っている以上に汗をかくのも事実ですので、コップ一杯程度の天然水を飲むと良いでしょう。
また、冷たい水は内臓の機能を低下させます。
就寝前に限らず、できる限り常温の天然水を飲むことが、むくみの対策や改善に効果的です。
無理なく手軽にカリウムを
むくみの原因は水分であることはたしかです。しかし、だからと言って水分を摂らないと、なかなか改善に向かいません。
手軽にカリウムイオン濃度を高められる硬水の天然水を、むくみの解消に試してみてはいかがでしょうか。
ただ、日本の水の多くは軟水ですので、急に慣れていない硬水を飲むことでお腹の調子が悪くなる可能性も否めません。
様子を見つつ試すためにも、あくまで一回につきコップ一杯をゆっくり飲むことを心がけてください。
少しでも体調に異変を感じたら、無理をせずすぐに中断して、ご自身に合った天然水を探しましょう。
ぜひ、カリウムを含む食材と上手く組み合わせて、むくみと向き合ってください。
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