水の種類と選び方

日本の水は無限?知られざる水事情とは

水の種類と選び方

日本では、水道の蛇口を捻れば当たり前のように水が出てきますよね。お風呂もスイッチ一つで水が張るし、トイレも勝手に流れる。
こんな便利な生活をしていると、まさか日本や世界が水不足だなんて実感は、ありませんよね。

そう、実は生活のための水は、日本をはじめ世界で不足しており、今後が不安視されているのです。

地球の約3分の1は陸、残りの3分の2は海などの水です。これだけ多くの水が存在するのに、水不足になど陥る訳がない。と思うかもしれませんが、実は私たちの使う水道水や、売られているミネラルウォーターに使用できる水は、このなかのほんのわずかにすぎません。

今回は、そんな日本の水の知られざる事情についてお伝えしていきます。

水道水の循環の仕組み

私たちの水道水の大元となっているのは、雨水です。

雨を降らせるのは、海や陸の水が蒸発してできた雨雲です。そこから地上に降った雨は、川や地下水となって流れ、やがて海へと流れていきます。そしてまたその海の水が蒸発し、雨雲となって雨を降らせる。こうして循環しています。

この、降ったあと川を流れる雨水の一部は、ダムで蓄えられます。ダムで蓄えられた水を、浄水場で様々な処理をすることによって綺麗にし、私たちの生活に安全な水を届けられるよう検査がされています。

そうして安全が確認された水は、送水ポンプで送り出され、配水池を経由して各家庭の水道水として供給されます。

日本の水の事情

水が循環している仕組みはお分かりいただけましたか?
この仕組みは、もう知ってるよ!という方もいたかと思います。

では、なぜこのお話をしたのか。それは、この循環の鍵となる降水量自体が、減っているからです。

一見この循環は、何の問題もなく今後も続いていくように思えますが、日本は年間の降水量が徐々に減っています。水の循環の仕組みを考えると、降水量の減少は、水不足に繋がることは想像がつくかと思います。

近年地球の温暖化によるゲリラ豪雨や、台風も多く見られます。ですから、雨が降っていないようにはなかなか感じられない状況です。

しかし、現に日本でも水不足は進行しています。

沖縄などの離島で、人口が増えている、つまり水の需要が以前より急激に増えている場所では、物理的に水の供給が追いつかず、制限をしての給水、さらには断水も起こったことがあるのです。

断水すれば、シャワーも浴びられない、洗濯もできない、料理も十分にできなければ洗い物もできないと、生活へ大きな支障をきたすことは、容易に想像できます。

また、長期間雨が降らない状態で断水が起これば、ただでさえ乾いてしまう畑や田んぼに、水を与えることもできなくなり、農作物へも影響かでます。

メディアで水不足が報じられることはほとんどありませんが、実は私たちが思っているよりも水不足はずっと身近で深刻なのです。

日本の水輸入状況

現に、日本は海外からのミネラルウォーターの輸入にかなり頼っています。
普段飲んだり料理に使ったりする水も、水道水ではなくミネラルウォーターを使っている方も多いのではないでしょうか。

口に入れる水は安全なものが良い、という考えから、日本では2000年代から、ミネラルウォーターの重要が急激に上昇しています。

健康志向ブームや、震災などの災害が増えたことなどで、ミネラルウォーターを買い求める人が増え、それに合わせて国内のミネラルウォーターの製造も急ピッチで進められています。
しかし、国内だけではそのニーズには追いつくのが難しく、海外からの輸入にも頼っているのです。
エビアンやボルビック、クリスタルガイザーなど、日本でも海外のミネラルウォーターの名前が浸透していますよね。

口に入れる水どころか、生活に必要な水道水まで不足傾向になりつつある日本。今後も国内でのミネラルウォーターの製造の増加を望むのは厳しく、輸入に頼らざるを得ない状況になると言われています。

限りある水資源を大切に

日本の水の現状をお伝えしてきました。

メディアで取り上げられる多くは、目にとまりやすい大雨や洪水のニュース。まさか海や自然に囲まれた日本が水不足だなんて、普通に暮らしていたらなかなか感じられないですよね。

しかし、既に日本でも水不足が起こっている地域もあり、さらに深刻な問題となるのは遠い将来の話ではありません。

“いくらでも出るから”と思って、水の無駄遣いをしていませんか?普段飲んでいる水も、家庭で使っている水も、限りある大切な資源なのです。そのことを知ったら、今日からの行動が変わってくるかもしれません。

自分1人無駄遣いしたくらいじゃ、という考えでは、現状は何も変わりません。ぜひ、自分の行動で未来が変わるという意識でできることからはじめ、日本の水資源を守りませんか?

Twitterでフォローしよう
タイトルとURLをコピーしました