水の種類と選び方

水は含まれるマグネシウムによって種類や用途が変わる?

水の種類と選び方

水に含まれるマグネシウムは必要不可欠?

私たち人間が生きるのに欠かすことができない水。
水にはカルシウムとマグネシウムが含まれているのを知っていましたか?
カルシウムというと牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
マグネシウムというと金属のようなものを思い浮かべる人もいることでしょう。
カルシウムもマグネシウムもミネラルの中に含まれる栄養素です。
私たち人間の体になくてはならない五大栄養素がというのがあります。
炭水化物、脂質、たんぱく質、ミネラル、ビタミンです。
人間の臓器や細胞の活動を活性化したり、歯や骨を形成したり、筋肉や血液などの体の部分を作ったりする働きをします。

その中でもマグネシウムは、私たちの体内にある約300種類の酵素の働きを維持するのに必要な栄養素で、体内の代謝に関わる全てに重要な働きをしてくれるのです。
例えば、神経機能や筋肉の収縮、さまざまなホルモン分泌、体温調整をしてくれます。
食べ物の摂取からでは摂りにくい部分もあるので、質の良い水から摂取できれば、こんなに良いことはありませんよね?
それでは、次は水の種類と水に含まれるマグネシウムの関係について見ていきましょう!

水の種類と水に含まれるマグネシウム量との関係とは?

水の種類には軟水と硬水があります。
日本の水のほとんどは軟水です。

軟水と硬水の違いは硬度にあって、これはカルシウムとマグネシウムの量を数値にして表したものです。
軟水、硬水の区別の仕方はWHOと日本国内の基準値に若干の違いがあります。
WHOとはWorld Health Organization(ワールド・ヘルス・オルガニゼーション)の略称で、日本語では世界保健機関のことを指します。
WHOでは飲料水水質ガイドラインというのを設けており、硬度60度を軟水、60以上120未満を中程度の硬水、120以上180未満を硬水、180以上を非常な硬水と4種類に分類しています。
一方、日本では硬度100以下の水を軟水、それ以上を硬水と単純に2種類に区別しています。
硬度の計算方法は、世界各国によって異なり、アメリカ硬度、イギリス硬度、フランス硬度、ドイツ硬度などに分かれています。
WHOの水質ガイド枠も、日本の硬度の計算方法もアメリカ硬度が採用されています。
硬度の計算方法は1リットル中に含まれるカルシウムとマグネシウム量を基に、
硬度(mg/Lまたはppm)=カルシウム量(mg/L)×2.5+マグネシウム量(mg/L)×4.1
で計算することができます。

日本の水はなぜ軟水が多いのか?

日本の水は軟水なのは、地形が関係しています。
日本の地層はミネラルが少ない火成岩で作られています。
険しい山脈が多く、川の傾斜も急で源流から海までの距離が大変近いのです。
雨水が地面に浸透する際にミネラルをほとんど吸収せずに、川や海に流れていくのです。
軟水は刺激が少ないので、肌や胃腸に優しく、赤ちゃんや子どもが飲んでも安全な水です。
使用用途としては、和食、炊飯、お茶などを入れる時に適しています。
また、石鹸や洗剤の泡立ちも良いため、洗濯に適している水とも言われています。

マグネシウムをたくさん摂れる硬水!

硬水はカルシウムとマグネシウムを豊富に含んでいます。
軟水を飲み慣れている日本人がいきなり硬水を飲料すると、胃腸に刺激を与えてしまうので、注意が必要です。
ひどいと下痢や胃痛などを引き起こす場合もあります。

硬水を飲む時には、少しずつ硬度が高めのものに切り替えていき、胃腸を徐々に慣らしていきましょう。
硬水は煮込み料理などに適していると言われています。
今は日本のナチュラルミネラルウォーターも中硬水や硬水がありますので、探してみてくださいね!

まとめ

私たちの体に欠かせないマグネシウムは硬水の方が多く含まれています。
ただし、いきなり硬度の高い硬水を飲むのは、胃腸に刺激を与えてしまうので、注意が必要です。
ミネラルウォーターなどでマグネシウムが多く含まれているものを少しずつ摂取して、日本人が不足がちなマグネシウムを水からも補給していきましょう

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