スーパーやコンビニに行くと、さまざまな種類の天然水が並んでいますよね。ネットで買うにも同じように、種類がありすぎて、何が違うのか、何が良いのか分かりづらいものです。
天然水に含まれている成分はさまざまですが、その中の一つにカルシウムがあります。
カルシウムは、4大ミネラルのひとつとして、ラベルにも表示されていることが多いです。
4大ミネラルとはなにか、なかでもカルシウムが多く含まれている水には、どのような特徴があるのか。
早速ご紹介していきます。
4大ミネラルとは
市販の天然水、ミネラルウォーターでは、4大ミネラルとして、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムをラベルに表記している場合が多くあります。
4大ミネラルの、それぞれの役割について簡単にみてみましょう。
カルシウム
主に歯や骨、爪などをつくるもとになり、筋肉や神経、心臓が正常に機能するよう促す。
ナトリウム
細胞内外の水分量を調節し、体内に適切な水分量を保持する。
カリウム
体外に老廃物やナトリウムを排出する働きがあり、血圧を安定させたり、手足のむくみを軽減させたりする。
マグネシウム
骨や歯の形成に必要な栄養素。筋肉、神経の機能維持、酵素やビタミンの働きを活性化させる。
カルシウムの働き
では、カルシウムについて、もう少し詳しくみていきましょう。
カルシウムは、生体内に最も多く存在するミネラルと言われており、体重の1〜2%を占めています。
そのうち99%は、リン酸と結合したリン酸カルシウムとして骨や歯の硬組織に存在します。
残りの1%はと言うと、血液や筋肉、神経などの軟組織に、イオンや種々の塩として存在しています。
カルシウムの具体的な働き
カルシウムは主に小腸で吸収されますが、その吸収率は20〜30%と、高いとは言えません。
また、血液中や細胞中のカルシウム濃度は、一定に保たれるようになっています。
骨は約3ヶ月のサイクルで、骨形成と骨吸収を繰り返しています。
成長期には、骨吸収よりも骨形成のほうが多く、骨力が増加するため、より多くのカルシウムが骨へと沈着します。
逆に、男性は50代から、女性は閉経後から吸収量が形成量を上回るので、骨量が減少します。
カルシウムが骨や歯の形成に重要であることはよく知られていますが、そのほかにも、細胞の分裂・分化、筋肉の収縮、血液凝固作用の促進や神経興奮の抑制など、さまざまな役割を果たしています。
カルシウムが不足すると
カルシウム不足は、ご想像のとおり、骨や歯が弱くなります。
不足した状態が長期間続くと、骨密度が下がり、丈夫な骨が形成できなくなります。
特に閉経を迎えたあとの女性は、骨粗鬆症が起こりやすくなります。高齢期になる前からカルシウムを十分に摂り続け、女性な骨をつくっておくことも大切です。
ほかにもカルシウム不足は、筋肉や神経の興奮が高まり、テタニーと呼ばれる筋肉の痙攣や、全身の痙攣であるてんかんなどを起こしやすくなります。
とはいえ、かえってカルシウムを過剰に摂取するのも健康に害が及ぶ可能性があります。
日本人の通常の生活の中で摂るカルシウム量で、健康被害が出るほどの過剰摂取をすることはなかなかありませんが、ただ多く摂れば摂るほど効果があると言うわけではない、ということは覚えておきましょう。
カルシウムが多く含まれるカルシウム水とは
このように身体を形成するのに欠かせないカルシウムを、特に多く含んだ天然水、カルシウム水が存在します。
水でカルシウムを摂るメリットは、なんといってもゼロカロリーで吸収よく、自然と摂ることができる点です。
水のほかにもカルシウムを多く含む食材や飲料は多くありますが、同時に脂質や糖質を多く摂ってしまうものもあります。
そして、毎日飲む水を、カルシウムが多く含まれる水に変えるだけという手軽さも、忙しい現代人にピッタリです。
水の硬度は、カルシウムをはじめとしたミネラル量などで変わりますが、硬度が高くなればなるほど、日本人には馴染みの少ない、独特な味わいを感じることもあります。
その場合は、軟水よりも少し多くカルシウム等が含まれている、中硬水から試すのも良いでしょう。
硬水を避けていたなら、挑戦する価値あり!
カルシウムの特徴や働き、カルシウムを多く含むカルシウム水についてご紹介してきました。
日本人に親しまれているのは軟水であり、水道水も多くは軟水です。
ですから、輸入品が増えてお店で海外の天然水を見かけるようになったり、日本の水でも硬度が高い天然水を見かけるようになったりはしたけれど、なんとなく硬水を避けて買ってきた、という方も多いのではないでしょうか。
なんとなく避けてきただけで特に理由はないという方には、今回ご紹介したカルシウムなどのミネラルが多いことを踏まえ、ぜひ硬水を飲んでみてもらえたらと思います。
骨や歯を丈夫にするカルシウムを、手軽な天然水で十分に摂って、健康な身体を維持してくださいね。
おすすめ記事