天然水に含まれている成分はさまざまですが、その中の一つにマグネシウムがあります。
マグネシウムは、4大ミネラルのひとつとして、ラベルにも表示されていることが多い成分です。
4大ミネラルとはなにか、なかでもマグネシウムが多く含まれている水には、どのような特徴があるのか。
今回はマグネシウムに焦点を当てて、天然水に含まれるミネラルについてご紹介していきます。
早速みていきましょう。
4大ミネラルとは
市販の天然水、ミネラルウォーターでは、4大ミネラルとして、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムをラベルに表記している場合が多くあります。
4大ミネラルの、それぞれの役割について簡単にみてみましょう。
カルシウム
主に歯や骨、爪などをつくるもとになり、筋肉や神経、心臓が正常に機能するよう促す。
ナトリウム
細胞内外の水分量を調節し、体内に適切な水分量を保持する。
カリウム
体外に老廃物やナトリウムを排出する働きがあり、血圧を安定させたり、手足のむくみを軽減させたりする。
マグネシウム
骨や歯の形成に必要な栄養素。筋肉、神経の機能維持、酵素やビタミンの働きを活性化させる。
マグネシウムの働き
マグネシウムには、以下のような働きがあります。
・カルシウムの沈着を防ぐ
・刺激に対する神経の興奮を抑える
・血管・筋肉を収縮させるカルシウムの働きをコントロールする
・骨の代謝を正常に保持する
・血液を固まりにくくする
・体温や血圧を調整する
・副甲状腺ホルモンを合成する
・インスリンの分泌をコントロールする
ザッと挙げただけでも、これだけの働きがあります。
体内のマグネシウムの約50〜65%は骨に存在しており、カルシウムに次いで多く摂取しなければならない重要なミネラルです。
しかし、カルシウムほど重要性が広く知られていないのが実態です。
これまでカルシウム不足が指摘されてきた世の中では、カルシウムばかりを多く摂ろうとする傾向がありました。
しかし、カルシウムばかりを摂取してはカルシウムの過剰摂取、ミネラルのアンバランスな摂取による健康障害などが生じてしまいます。
そこで近年は、カルシウムだけでなく、マグネシウムや鉄などもバランスよく摂ることが大切であるという認識が広まってきつつあります。
マグネシウムは食品から摂りにくい
身体にとって重要な栄養素であるマグネシウムですが、デメリットのひとつとして、食品から摂取しづらいことが挙げられます。
というのも、食生活の欧米化がすすんだことにより、マグネシウムが含まれる食品の出番が減ったり、食品そのものには含まれていても加工の段階で減ってしまったりしているのです。
そこで、簡単にマグネシウムを摂る方法としておすすめなのが、マグネシウムが多く含まれた天然水を飲むことです。
天然水は、硬度により軟水や硬水に分けられますが、硬度が高ければ高いほど、ミネラルも多く含まれています。
ミネラルが豊富な分、鉄のような独特な臭いや味が気になるという人もいますが、それは身体に良い証拠でもあります。
日本人に馴染みがあるのは軟水であり、天然水も水道水も、多くは軟水が使われています。ですから、最初は硬水に違和感を感じるかもしれません。
しかし、慣れさえすれば、毎日飲む水からミネラルを補給できるなんて、そんなに手軽で嬉しい話はないですよね。
なかでもマグネシウムを多く含む天然水は、脳活動の低下を防いだり、不整脈や筋肉の痙攣も防いでくれたりと、大きな健康効果が期待できます。さらに、便秘解消にも効果的です。
日本では温泉水、海外では海洋深層水などを原料とした天然水に、多くマグネシウムが含まれています。
ミネラルを同時に摂取できる天然水
日本人に不足しているミネラルと聞くと、どうしても想像してしまうのはカルシウムですが実際には、カルシウム以外にも不足しているミネラルは多くあり、マグネシウムもそのうちの一つなのです。
どれか一つを摂りすぎたり、逆に摂らなかったりと偏っていては、健康を維持することはできません。
マグネシウムが多く含まれている天然水には、カルシウムも軟水より多く含まれている可能性が大いにあります。ほかにも、カリウムやナトリウムなどもバランスよく含んでいるものもあります。
これだけのミネラルを、同時に摂ることができる食品や飲料は、なかなかありません。
はじめは馴染みがないかもしれませんが、慣れれば風味に違和感を感じなくなる場合がほとんどです。
ぜひ、マグネシウムをはじめとしたミネラルを豊富に含んだ天然水を飲んで、健康を維持しましょう。
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